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窓際の椅子に座り、「ん~」と背伸びをしているのはリアノン。
机の上には何通かの手紙が広げておいていた。
「何を書いたらいいか迷うわね…」
そう呟いて、ペンを弄びながら文章を考える。
ひょんなことでもらった一通の手紙…いつもならそう気にしないのだが、その手紙だけは大いに気にした。
それは、彼女にとってちょっと気になっていた人からのものだったから…
「あんまり聞きすぎるのも失礼よね?ん~と…」
リアノンの百面相が続く…悩む彼女の横にいた妖精のシルフィレインがくすっと微笑んだ。
「何?ルフィ。何か可笑しくて?」
彼女がむすっとして聞くと、妖精は爪楊枝にインクをつけ器用に文字を書いていく…。
「なになに?『マスターの顔、いろいろ変わる、面白い』・・・ちょっと、ルフィ!」
妖精はびくっと反応すると、笑いながらその場を離れる。
「悩んでるマスターをからかうなんて…なんて子よ。…ったく」
そしてまた百面相を続ける彼女の横で、妖精は何かを書いてから彼女を呼んだ。
「今度は何?『マスターの、ありのまま、姿、それ一番いい』…私のありのままの姿で良いってこと?」
妖精は微笑んで頷いた。
それはわかってるんだけどね・・・と、苦笑するリアノンにシルフィレインは文章を書いていく。
『マスターはマスター、他にいない、私、ありのままの、マスター好き、きっと、その人も、そう思う、だから』
「・・・」
リアノンはふと優しく微笑んで、シルフィレインに礼を言う。
とまっていた彼女のペン先が、滑らかに動き始める。
(着飾ってもしょうがない、私は私だ。今の私を知ってもらうことが大事よね?)
そして彼女は数枚の手紙を書き、シルフィレインに手紙を託す。
「よろしく頼むわね?ルフィ」
妖精は大きく頷いて微笑んでから配達に出かけた
『エンドブレイカー!』をご存じない方はご遠慮ください。
なお、ここで使われているイラストは、株式会社トミーウォーカーの運営する『エンドブレイカー!』の世界観を元に、株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は『リアノン』に、著作権は各絵師様に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。